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ニューヨークタイムズで大リーグでも異色な存在としてイチローが取り上げられたという。


8月23日付けのニューヨーク・タイムズが、イチローの打撃技術の突出ぶりを紹介している。イチローが9年間の大リーグ生活で放った内野安打の数は 449。総安打の約23%が内野安打ということになる。パワーが重視され本塁打が愛される米国では、内野安打は軽んじられがちだが、イチローのプレーを間近で見ている相手選手にとってその技術は驚異のようだ。「三塁にカメラを備え付けて、イチローがどう打っているか撮影すべきだよ」と言うのはデトロイト・タイガースのブランドン・インジ三塁手。「他の選手の内野安打はたしかに安っぽいけど、でもイチローのは違う。驚くべき技術だよ」。投手に打撃のタイミングを崩され、当たりそこねのボテボテゴロになってしまったことで、かえって一塁への送球が遅れセーフとなる内野安打。インゲ選手に言わせると、イチローの内野安打にはそうした安っぽさがないわけだ。


イチローを育てた鈴木家の謎


テキサス・レンジャースやニューヨーク・メッツで打撃コーチを務め、イチローの打撃を研究したというトム・ロブソンがイチローの内野安打の秘密を分析する。「次の球は内角に来ると予測したイチローが、体を始動させたとするよね。しかし実際には外角に球が来た。たいていの打者なら(タイミングがはずされ)みっともないスイングになるんだが、イチローは最後の最後にやっとバットを振るんだ。バットのヘッドを返さずにキープできているから、外角に来た球も打てるってわけさ」


イチローの流儀


とはいえ米国は「chicks dig the long ball」(可愛い子ちゃんは長打がお好き)という言葉があるほど、本塁打が人気の国。ニューヨーク・タイムズは、これについてイチローが以下のように答えたと伝えている。「そういう可愛い子ちゃんは僕好みじゃないね。内野安打だって技術が要求されるからセクシーなはずだよ。僕は、動物的な強さではなく、技術で可愛い子ちゃんを魅了したい。時々、僕にもできるんだって見せるため、長打を打つけどね」
(US Frontlineより)